株式会社アセラ
農薬通信バックナンバー
農薬通信
2013年8月号『一般』

登録日2013.8.19

||||||| 新規うどんこ病防除剤ガッテン乳剤 |||||||

 本年も春から夏にかけて少雨となり、高温・乾燥が続きました。一般的な病害と異なり、乾燥気味になると病害が活発化するうどんこ病ですが、各種の作物で見受けられました。

 本号で紹介する新規うどんこ病防除剤“ガッテン乳剤”は大塚アグリテクノ㈱により発明され、5月に発売された殺菌剤です。従来うどんこ病薬剤は、オーシャイン、インダー等のEBI剤や、アミスター・ストロビー等のストロビルリン系など多くの薬剤が登録され、利用されてきましたが、栽培品目によっては毎月2,3回づつ散布しなければならないものもあり、花卉・果菜類では既存薬剤の感受性が低くなり、残効が短いなどの状況もありました。

 ガッテン乳剤の作用性は研究中ですが、これまでの試験では従来の剤との効果差が明確 に発揮され、すでに現地で使用された農家からも高評価を得ています。

< ガッテン乳剤の適用 >(成分:フルチアニル5% 普通物)

作物名 適用病害名 希釈倍数 使用時期及び回数
きゅうり なす すいか 
メロン かぼちゃ イチゴ
うどんこ病 5000倍 収穫前日まで
2回以内
花卉類・観葉植物 発病前~発病初期

< 特徴 >

  • 浸達性があり、葉表(裏)に付着した薬剤が葉裏(表)のうどんこ病に対し効果を表します。しかし、ガス効果や浸透移行性はありません。
  • うどんこ病の胞子形成や胞子の遊離を阻害する事で、2次感染(病気の拡大)を防ぎます。
  • 残効は2週間あります。
  • すでに白い病斑が形成されている場合、その病班は消失せずに残りますが、病勢は進展しません。
 
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