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農薬通信
2013年1月号『果樹』

登録日2012.2.6

||||||| モモの主要害虫防除剤 サムコルフロアブル |||||||

 一昨年までは異常発生とも言える程多く見られた桃の主要害虫"モモハモグリガ"ですが、昨年は桃では殆どその被害はありませんでした。しかし放任園や花桃等では相変わらず相当な被害が見られた事から、本年もその発生動向に注意しなければなりません。

  この防除はその発生周期に合わせた防除タイミングが重要で、①開花直前~落花期の越冬成虫防除、②5月中旬から発生が多くなる第1世代成虫とその産卵によって発生する幼虫防除、③6月中・下旬からの第2世代成虫及びその産卵による幼虫防除の3回が重要な防除となります。 平成23年度に新規剤として防除暦採用されたサムコルフロアブル10は従来の薬剤とは異なる作用性を持つ新規系統薬剤です。6月中旬の"サムコル"は比較的難しいとされるこの防除時期を長くカバーし、その浸透移行性により安定した効果を発揮します。

 反面、この薬剤はチョウ目害虫には高い効果がありますが、ダニ類、カメムシ・アブラムシ類、スリップス等には効果がありませんので、他系統の殺虫剤とのローテーションが必要です。この点で本年度の防除暦では、①をアディオンとモスピラン、②をカスケード、③をサムコルとし、それぞれの薬剤の特徴を生かしつつ、ハモグリガを重要視したものとなっています。

< サムコルフロアブル10 もも・ネクタリンの登録内容 >

作物名 適用病害名 希釈倍数 使用時期 使用回数
もも シンクイムシ類
モモハモグリガ
5000倍 収穫前日まで 2回以内
ネクタリン 収穫3日前まで

果樹では上記作物の他に、ぶどう、なし、りんご、かき、おうとう及び小粒核果類(すもも、うめ、あんず)に登録があります。

< その他 >

  • 本県で栽培の多いナス・トマト・キュウリやキャベツ・ハクサイなどの野菜類には同成分の"プレバソ ンフロアブル"が登録されています。
※登録内容を守り、注意事項を確認するとともに周辺作物へ飛散させないよう、正しくご使用ください。
 
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