農薬通信 |
2012年4月号『一般』
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登録日2013.7.29
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||||||| 新規水稲除草剤 ポッシブル ||||||| ポッシブル剤は昨年発売された新規水稲初中期除草剤です。昨シーズンには既に各地でご使用頂きました。散布時に発生し始めている各種の雑草は、次第に葉緑素が抜け白化してから枯死します。その中で当初懸念されていた一部のイネの白化症状は、深水状態での除草剤散布により回避できることが解りました。具体的には移植した苗の最上位葉の葉身基部から2~4cm上部までの水位となる状態が基準です。なおフロアブル剤が多量に付着した場合は、新葉1~2枚に白化症状が見られる事がありますが、その後は正常な葉が伸長して目立たなくなります。 ○水田除草剤体系の変更について 初期の水稲除草剤は従来より、除草剤散布後はかけ流しをせず、出来るだけ長期間水田面を露出させないような管理が基本です。しかし雑草の長期間のダラダラ発生や漏水田等の条件下では思うような効果が得られない事例も見られます。また、昨年10月に国から植代時の除草剤【デルカット、ユニハーブ、エリジャン等】使用については、河川など水系への除草剤成分の流出を防止する為、登録上の使用方法は植代時~移植4日前までであっても、7日間は止水期間とし、田植直前の落水をしないよう通達がありました。これらの事を踏まえて、皆様の水田で例年は除草剤の植代時処理をしつつ、田植えは6日以内に行う水田の場合は、植代時処理を止めて田植同時剤、または田植え後3日以内に使用できる薬剤と、初中期一発剤の体系処理に変更することを提案します。 |