||||||| トマト黄化葉巻病の発生に注意しましょう |||||||
トマト黄化葉巻病は、すでに関東農政局管内では長野県を除く全ての県で発生が確認され、まん延防止の対策を徹底するよう情報が出されています。これからの時期、秋から春に向かう「越冬型施設栽培」が始まりますが、この作型は本病の伝染環として重要なことから、下記の点に注意して本病のまん延防止を徹底しましょう。
< 病徴 >
この病気にかかると、はじめ新葉は退緑しながら葉巻き症状を呈し、後に、葉脈間が黄化して縮葉となります。さらに症状が進むと、葉はちりめん状になって節間は短く、株は萎縮します。発病前に着果した果実は発育しますが、発病後は開花しても結実しないことが多いです。
< 伝搬 >
本病はタバココナジラミ(バイオタイプQ)およびシルバーリーフコナジラミによって伝搬されるウイルス病(TYLCV)です。媒介虫は、一旦ウイルスを獲得すると一生伝搬能力を保持します。
< 防除対策 >
- 入れない
育苗時や植付時にウイルス感染やコナジラミ類の寄生の有無を確認し、無病苗を用いる。
施設開口部に0.4mm以下の目合いの防虫ネットを展張し、施設内へのコナジラミ類の侵入を防ぐ。
- 増やさない
施設内に黄色粘着版を設置し、コナジラミ類の発生状況を把握する。
コナジラミ類を施設内にまん延させないよう、初期から防除を徹底し、定期散布に心がける。
発病株を見つけたら直ちに抜き取り、ビニール袋等に入れて密封後処分する。
- 出さない
栽培終了時には株を切断・抜根して枯死させるとともに、施設を密閉して蒸しこみ処理を必ず行う。
施設内外の雑草や野良生えトマト等の除去を徹底する。
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