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新規水稲中期除草剤「カービー1キロ粒剤」 |||||||
カービー1キロ粒剤は、ノビエ2葉期から3葉期に使用できる水稲用除草剤で、初期剤との体系処理では、水稲移植後20日〜30日の処理が可能な茎葉兼土壌処理剤です。
本剤はノビエ、コナギをはじめとする水稲一年生雑草、ホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワなどの多年生雑草等、幅広い水田雑草に高い効果が得られます。近年顕在化しているスルフォニルウレア系除草剤に感受性が低下したホタルイ、アゼナ類、コナギに対しても高い除草効果が得られます。また、畦畔から侵入する匍匐性雑草のキシュウスズメノヒエ、アシカキ(多年生イネ科雑草)、アゼガヤや、畦畔からの侵入あるいは本田内で分断茎から再生するイボクサ(一年生雑草)の発生が近年問題視され、刈り取り時の労働力の負担が大きくなっていますが、これら特殊雑草の対策剤としての効力も期待できます。
< 特 長 >
- ノビエ・コナギ等の一年生雑草から、ホタルイ・ミズガヤツリ等の多年生雑草まで、幅広い雑草に効果を示します。
- スルフォニルウレア系除草剤に感受性が低下したホタルイ類、アゼナ類、コナギに対しても、高い効果が期待できます。
- キシュウスズメノヒエやアシカキ等のイネ科多年生雑草、アゼガヤ、イボクサなどの雑草に対しても効果を示します。
- 水稲に対して高い安全性を有します。
< カービー1キロ粒剤登録内容 >
シハロホップブチル・・1.8%、ベンゾビシクロン・・2.0%、MCPB・・2.4%
作物名 |
使用時期 |
適用土壌 |
使用量
/10a |
本剤及び
シハロホップブチル、
ベンゾビシクロン、
MCPBを
含む農薬の
総使用回数 |
使用方法 |
適用地帯 |
移
植
水
稲 |
水田一年生雑草
及び
マツバイ
ホタルイ
ミズガヤツリ
ウリカワ(北陸、関東・東山・東海、近畿・中国・四国)
ヒルムシロ(関東・東山・東海、近畿・中国・四国、九州) |
移植後20〜30日
(ノビエ3葉期まで)
(移植前後の初期除草剤との体系で使用) |
砂壌土
〜
埴土 |
1Kg |
本剤
1回
シハロホップブチル
3回以内
ベンゾビシクロン
2回以内
MCPB
2回以内 |
湛水
散布 |
北陸、関東以西の
普通期及び
早期栽培地帯 |
|
※印は本剤及びそれぞれの有効成分を含む農薬の総使用回数の制限を示します。
< 使用上の注意 >
- 多年生雑草は生育段階により効果にフレが出るので、必ず適期に散布するように注意してください。ホタルイは3葉期まで、ミズガヤツリ・ウリカワは2葉期まで、ヒルムシロは発生期までが本剤の散布適期です。
- 散布に当っては、水の出入りを止めて湛水のまま田面に均一に散布し、少なくとも3〜5日間は通常の湛水状態(水深3〜5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
- 下記のような条件では薬害が発生するおそれがあるので、使用を避けてください。
- 砂質土壌の水田及び漏水田(減水深2cm/日以上)
- 軟弱な苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田及び浮き苗の多い水田
- 稲の根が露出している水田
- 散布後の異常高温(急激な温度上昇、梅雨明け前後の高温)が予想される時は、使用しないでください。
- 本剤はホルモン作用をもつ除草剤で、処理後低温が続く場合は稲苗の生育抑制等の薬害を生じる恐れがあるので、処理時期の平均気温が15〜16℃以下になるような場合には、使用を避けてください。
※ 登録内容を守り、注意事項を確認して安全にご使用ください。 |