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農薬通信
2007年2月号『果樹』

登録日2007.2.5

|||||||  モモ「ナシマルカイガラムシ」の防除    |||||||

ビオネクト  近年峡東、峡西地域を中心にナシマルカイガラムシ(サンホーゼカイガラムシ)の被害が増加し、モモなどの立木類では枝枯れや、晩生種の果実被害(異常着色)が問題となっています。

 山梨県の調査によると、ナシマルカイガラムシ第1世代孵化幼虫の発生は5月下旬頃から7月上旬、第2世代孵化幼虫の発生は7月下旬から8月上旬とされ、その後は越冬までだらだらと発生が続きます。本害虫は幼虫1世代が比較的長期間にわたって発生することに加え、生育期は繁茂した葉に遮られて、薬液が寄生部位である枝に充分かからないため、防除が難しい害虫といえます。

 

<  休眠期の防除 >

ナシマルカイガラムシの防除対策として、最も効果が高いのが休眠期の機械油乳剤散布です。休眠期は散布の妨げとなる葉がないため、薬液が寄生部位にかかりやすく防除効率が高まります。

 防除薬剤はスプレーオイルまたはトモノールSの50倍を2月中旬までに散布してください。縮葉病防除にパルノックスフロアブル500倍を混用しても問題ありません。その際、先に機械油乳剤を溶かしてからパルノックスを加えてください。散布中もタンク内の薬液を常に攪拌し、二度がけはしないよう注意してください。また、ブドウ、ウメには薬害を生じる可能性があるため、隣接園での使用は避けてください。

使用にあたっては各指導機関に相談の上、注意事項を守って安全にご使用ください。


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