||||||| イネの新規殺菌殺虫剤「嵐ダントツ」 |||||||
嵐(あらし)剤はBASFが開発したオリサストロビンを有効成分とするストロビルリン系の新規殺菌剤で、イネのいもち病と紋枯病の防除剤です。本剤はイネ体への菌糸侵入や菌糸伸長を妨げるなどの作用に優れ、いもち病と紋枯病の発生を予防的に、長期間抑制します。今回の農薬通信ではネオニコチノイド系の殺虫剤であるダントツとの混合剤で、水稲育苗箱処理専用の長期持続型殺菌・殺虫剤「嵐ダントツ箱粒剤」をご紹介します。
< 嵐ダントツ箱粒剤の特長 >
- イネの2大病害であるいもち病、紋枯病に高い活性を示す。
- 残効性に優れ、育苗箱処理で長期間にわたりイネの主要病害虫を防除可能。。
- イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類、ツマグロヨコバイなどのイネの主要害虫に優れた効果を示す。
- 葉いもち、穂いもち、紋枯病に高い効果を示す嵐と、イネの初中期の害虫に優れた残効性を有するダントツの組合せで、防除回数の低減が可能。
< 嵐ダントツ箱粒剤 登録内容 >
適用場所 |
作物名 |
適用病害虫名 |
使用量 |
使用方法 |
クロルピクリンを
含む農薬の
総使用回数 |
稲
(育苗箱) |
いもち病
紋枯病
イネミズゾウムシ
イネドロオイムシ
ウンカ類
ツマグロヨコバイ |
育苗箱
(30×60×3cm
使用土壌約5L)
1箱当り50g |
移植3日前
〜
移植当日 |
本剤:1回
クロチアニジン:4回以内
(育苗箱散布は1回、本田では3回以内)
オリサストロビン:2回以内
(育苗箱散布は1回、本田では1回) |
育苗箱の上から
均一に散布する |
|
※印は本剤及びそれぞれの有効成分を含む農薬の総使用回数の制限を示します。
< その他 >
耐性菌の発達を回避するため、嵐剤は年1回の使用とし、体系防除を行う場合は作用性の異なる薬剤と組合せ、同系統のストロビルリン系薬剤との連用はさけてください。
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効果・薬害等の注意
>
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育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水して田植機にかけて移植してください。
- 軟弱徒長苗、むれ苗、移植適期を過ぎた苗などには、薬害を生じる恐れがあるので注意してください。
- 誤って過剰に使用したり、本剤使用後4日以上移植せずに育苗箱中におくと、葉枯れなどの薬害を生じることもありますので、所定の使用量、使用時期、使用方法を厳守してください。
- 本田の整地が不均一な場合は薬害を生じやすいので、代かきはていねいに行い、移植後田面が露出しないように注意してください。移植後は直ちに入水し、水深2〜3cm程度を保ち浅水を避けてください。
- 本剤の使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
※ 登録内容を守り、注意事項を確認して安全にご使用ください。 |