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農薬通信
2006年5月号『一般』

登録日2006.5.12

||||||| 「粘着くん液剤」  |||||||

 粘着くん液剤は、主成分に食品であるデンプンを使用することにより人畜、作物、天敵、有用昆虫等に高い安全性を有する「ソフト農薬」です。本剤の作用は散布された薬液が虫体を被覆することによる窒息や、デンプンの粘着効果によるものと考えられています。また、その物理的な作用性から、すでに各種の薬剤に抵抗性を獲得した害虫にも有効で、本剤の使用による抵抗性発達の恐れがないという大きな特長を持っています。天敵や有用昆虫にほとんど影響がないことから、施設栽培の果菜類等に導入が進むIPMにも組み込みやすい剤といえます。

< 粘着くん液剤 登録内容 > 有効成分:デンプン 5.0% (普通物・A類)

作物名
適用病害名
希釈倍数

使用液量/10a

使用時期
使用回数
かんきつ
ミカンハダニ
100倍
200〜700L
収穫後から萌芽前まで
4回
りんご アブラムシ類 前日 6回
もも ハダニ類
野菜類 アブラムシ類
ハダニ類
150〜300L
トマト タバココナジラミ
食用アジアンタム シルバーリーフコナジラミ
かんしょ ハダニ類
らっかせい
茶 カンザワハダニ 400L 摘採前日まで
花き類
(草本植物・観葉植物)
ハダニ類 150〜300L 発生初期

< その他  > 

  • 本剤は散布液が直接害虫にかからないと効果がありません。害虫にムラなく薬液がかかるよう葉の表裏に丁寧に散布する。
  • 本剤は害虫の卵には効果がありません。また、散布後薬液が乾いてしまうと効果がなくなります。
  • 害虫密度が高い場合等、5〜7日間隔の連続散布が有効です。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、事前に薬害の有無を充分確認してからご使用ください。
※ 登録内容を守り、袋に記載されている注意事項を確認して安全にご使用ください。

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