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2005年7月号『果樹』

登録日2005/7/19

|||||||  ぶどうのスリップス防除    |||||||


 チャノキイロアザミウマはぶどうを加害するスリップス類のひとつで、年5〜6回発生するとされ、5月頃よりぶどうの新梢
先端に寄生します。開花前から落花後しばらくの間が重点防除時期となるため、地域の防除暦に沿って定期防除が行われていれば大きな被害を受けることはありませんが、梅雨明け以降再び発生が多くなるため、防除が必要です。特に遅場産地である中山間地域では、定期的なスリップス防除を行うことが被害を減らすポイントとなります。カサかけ後、ボルドー液の棚上散布時に下記薬剤を混用して散布してください
 

<  主なチャノキイロアザミウマ防除剤  >

登録薬剤
系統
使用倍率
使用時期
使用回数
ボルドー
混用事例
その他
(登録害虫等)
オルトラン
水和剤
有機リン
1,500
〜
2,000倍
収穫30日前まで
2回以内
○
フタテンヒメヨコバイ
アディオン
水和剤
合成ピレスロイド
2,000
〜
4,000倍
収穫7日前まで
5回以内
○

フタテンヒメヨコバイ
コガネムシ類
アメリカシロヒトリ

アーデント
水和剤
1,000倍
収穫7日前まで
4回以内
○※

ミカンキイロアザミウマ
フタテンヒメヨコバイ
ハダニ類

アドマイヤー
水和剤
ネオニコチノイド
1,000
〜
2,000倍
収穫21日前まで
2日以内
○※
フタテンヒメヨコバイ
モスピラン
水溶剤
2,000
〜
4,000倍
収穫14日前まで
2日以内
○

フタテンヒメヨコバイ
コナカイガラムシ類

パダンSG
水溶剤
ネライストキシン
1,500倍
収穫21日前まで
5回以内
○※
フタテンヒメヨコバイ
サンマイト
水和剤
ピラゾール
1,000倍
収穫45日前まで
1回
○
ハダニ類
(本来は殺ダニ剤)
フタテンヒメヨコバイ

※  散布直前の混用ならば問題なかった

    登録内容・注意事項等を確認の上ご使用ください。


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