株式会社アセラ
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農薬通信
2005年4月号『果樹』

登録日2005/4/21

|||||||  カスケード乳剤の使用時期  |||||||


  平成17年度のモモ防除暦に採用されたカスケード乳剤は、モモハモグリガやハマキムシ類等の幼虫に取り込まれると、脱皮を阻害し、高い殺虫効果を発揮します。防除暦の中では、例年の発生期を考慮して幼果期(5月中旬)に記載されています。成虫発生盛期、産卵期〜ふ化直後までの防除適期(下図)を逃さぬよう、地域の指導機関、JAで行っている発生調査を参考に、適期防除を行ってください。また、本剤はハダニ類の雌成虫に取り込まれると、それらが産んだ卵のふ化を抑制する効果もあります。

<  カスケード乳剤登録内容  >

  フルフェノクスロン 10.0%(普・B類)

作物名
適用病害名
使用量
使用時期
使用回数
使用方法
もも ハダニ類 2,000倍 収穫14日前まで 2回以内 散布
ハマキムシ類 4,000倍
モモハモグリガ 2,000〜4,000倍
ネクタリン ハダニ類 2,000倍 収穫21日前まで
ハマキムシ類 4,000倍
モモハモグリガ 2,000〜4,000倍
おうとう ハマキムシ類
ヒメシロモンドクガ
4,000倍 収穫7日前まで
りんご ナミハダニ
リンゴハダニ
2,000倍 収穫14日前まで
キンモンホソガ
ギンモンハモグリガ
ハマキムシ類
2,000〜4,000倍
なし ハダニ類
ハマキムシ類
2,000倍

※ 上記作物の他に、なす・トマト・ピーマン・いちご・キャベツ・はくさい・だいこんレタスなどに登録があります。

<  カスケード乳剤登録内容  >

  1. 幼虫の脱皮を阻害し、殺虫効果を発揮します。遅効性ですが残効性に優れます。
  2. 主に食毒として作用しますが、浸透移行性がないため葉裏にもよくかかるように散布してください。
  3. 適期散布でモモハモグリガ・ハマキムシ類の同時防除が可能です。
  4. 天敵や訪花昆虫への影響が少なく、害虫の総合防除管理(IPM)などに最適です。
    ミツバチ:散布翌日導入可能
    マメコバチ:成虫への影響低い
    マルハナバチ:散布2日後導入可能
    蚕:安全基準日数は60日以上

※ ラベルをよく読み、登録内容・注意事項等を確認の上ご使用ください。


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