株式会社アセラ
農薬通信バックナンバー
農薬通信
2004年11月号『一般』

登録日2004/11/22

||||||| プリンスフロアブル |||||||


 プリンスフロアブルは、従来の殺虫剤とはまったく異なる新しい系統の殺虫剤です。プリンス剤は水稲の箱処理殺虫剤分野ではすでに普及し、山梨県でも甲府以西のイネツトムシが問題となる地域(6月以降に田植えをする地域)では必須の剤として、他系統の箱処理型殺虫剤との使い分けがされています。園芸分野においてもフロアブル製剤として開発が進められ、2002年4月にキャベツ、はくさいのコナガ、アオムシを対象として農薬登録され、その後適用拡大が進みました

< 特 長 >

  • 有効成分フィプロニルはフェニルピラゾール系に分類され、既存の薬剤(有機リン剤、カーバメート剤、合成ピレスロイド剤、IGR剤、ネライストキシン剤、BT剤、ネオニコチノイド剤など)とは系統がまったく異なる新規殺虫剤です。。
  • プリンスフロアブルは昆虫の神経に作用しますが、従来の殺虫剤とは異なる部位(抑制性神経伝達物質のひとつであるGABA受容器)に作用するため、既存剤に抵抗性の発達した害虫にも優れた効果を発揮します。
  • プリンスフロアブルは防除困難なコナガに優れた効果を示し、10日前後の残効が期待できます。

< プリンスフロアブルの登録内容 > 

作物名
適用害虫名
希釈倍数
使用液量
使用時期
総使用回数
キャベツ
コナガ
アオムシ
ハイマダラノメイガ
2,000倍
150〜300L
/10a
収穫14日前まで
2回以内
はくさい
コナガ
アオムシ
ハイマダラノメイガ
収穫21日前まで
カリフラワー
コナガ
収穫14日前まで
ストック
-
5回以内

カリフラワー、ストックについては本年1月28日付(作物追加)、はくさいのハイマダラノメイガについては本年4月21日付(害虫追加)で適用拡大されています。

○実際の使用にあたっては倍率、使用基準等登録内容を守り、注意事項を確認の上ご使用ください。

 



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