株式会社アセラ
農薬通信バックナンバー
農薬通信
2004年1月号『一般』

登録日2004/1/22

||||||| 新規薬剤紹介「パンチョTF」 |||||||

  今月の農薬通信は新規うどんこ病防除剤「パンチョTF顆粒水和剤」についてお知らせします。 
 パンチョTFは日本曹達(株)が開発した新規殺菌剤シフルフェナミド(NF-149)とイミダゾール系のDMI剤トリフルミゾール(トリフミン)の混合製剤です。
 野菜のうどんこ病防除剤として本年11月26日付で登録となりました。
 有効成分のひとつである新規化合物シフルフェナミドは、うどんこ病に低薬量で優れた予防・治療効果および残効性を示すほか、果樹の灰星病に対しても優れた効果が確認されています。 
 うどんこ病は一般的に耐性菌発達リスクの高い病害といわれているため、パンチョTFはそれを回避する目的で作用性の異なるトリフミンとの混合製剤となっています。

< 特 長 >

  1. 各種作物のうどんこ病に予防及び治療効果を示す。 
  2. 揮散効果を示す。
  3. 浸達性及び移行性(水分の移動に伴い葉内を移行する)を有する。
  4. 残効が比較的長く期待でき、散布回数の軽減につながる。

 

移行性のタイプ
パンチョTF
顆粒水和剤
(シフルフェナミド)
(トリフルミゾール)
葉内移行性
○
(×)
(○)
浸達性
(葉表⇔葉裏)
○
(○)
(○)
浸透性(根→葉)
×
(×)
(×)
揮散性※
○
(○)
(○)

※揮散性(効果)
有効成分のシフルフェナミドとトリフルミゾールの揮散性により、うどんこ病に効果を示します。

きゅうりうどんこ病
(平成14年日本曹達株式会社)



< パンチョTF顆粒水和剤の登録内容 >
シフルフェナミド3.4%、トリフルミゾール15.0%

作物名
適用病害名
希釈倍率
使用液量
使用時期
本剤の
使用回数
使用方法
シフルフェナミドを含む農薬の総使用回数
トリフルミゾールを含む農薬の総使用回数
いちご
きゅうり
すいか
なす
ピーマン
うどんこ病
2,000倍
150〜300L
/10a
収穫前日まで
2回以内
散布
2回以内
5回以内

 

< 効果、薬害等の注意 >

  • うり類の幼苗期には、濃緑化症状および生育抑制が生ずることがあるので使用しない。
  • 過度の連用は避け、なるべく作用性の異なる薬剤との輪番で使用する。
  • ミツバチ、マルハナバチへの影響については、2,000倍で問題ありません。
  • 実際の使用にあたっては倍率、使用基準等登録内容を守り、注意事項を確認の上ご使用ください。

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