農薬通信 |
2003年8月号『果樹』
|
登録日2003/08/25
|
|||||| 果樹収穫後の防除 |||||| < ぶどう > 本年は生育期の天候不順により各地でべと病が多発しました。 収穫後もボルドー液(4−4式またはICボルドー66D40倍)で継続的にべと病の防除を行ってください。 その際フタテンヒメヨコバイ、ブドウスカシバ、ブドウトラカミキリ成虫の防除にスミチオン水和剤1,000倍を加用してください。 8月中旬以降はブドウトラカミキリの産卵期となります。 < も も > モモハモグリガの発生が各地で見られ、早生品種の収穫後に無防除となった園では落葉も見られました。 翌年への越冬密度を減らすためには収穫後の防除が重要です。 9月になるとカイガラムシ類の幼虫発生期となりますので、スプラサイド水和剤1,500倍を用いて両害虫を同時に防除してください。 せん孔細菌病の見られた園では、9月中旬より4−12式ボルドー液またはICボルドー412(30倍)で防除してください。 本病防除には落葉前からの散布が有効です。 < おうとう > もも同様9月になるとカイガラムシ類幼虫の発生期となります。 スプラサイド水和剤1,500倍で防除してください。 本年7月30日付でアプロードフロアブルがおうとうのウメシロカイガラムシ若齢幼虫に登録拡大(1,500倍、収穫30日前まで2回以内)されたため来期は収穫前の使用も可能です。 < すもも > アプロード水和剤1,000倍で収穫後のカイガラムシ防除を行ってください。 今春の緊急拡大によりスプラサイド乳剤が小粒核果類(あんず、うめ、すもも)のカイガラムシ類に登録拡大(1,500倍、収穫14日前まで2回以内)されたため、すももでも使用できるようになりました。 ※実際の使用にあたっては登録内容を守り、注意事項を確認の上ご使用ください。 また、初めてご使用になる際は最寄の普及センター、JA等の指導機関にご相談ください。 |