|||||| 新規殺虫剤「スピノエースフロアブル」 ||||||
スピノエースフロアブルがモモのミカンキイロアザミウマに適用拡大されましたのでお知らせします。
スピノエースはこれまで「顆粒水和剤」という剤型で農薬登録され、野菜場面の殺虫剤としてコナガ、アオムシ、オオタバコガなどの鱗翅目害虫だけでなくアザミウマ類、ハモグリバエ類にも高い効果を示すことから既に主力剤となっています。
今回お知らせする「スピノエースフロアブル」は現在、もも、りんご、茶、かんきつの殺虫剤として農薬登録され、今回もものミカンキイロアザミウマに適用拡大となったため、山梨県では果樹場面の新規殺虫剤として期待されています。
< 特 長 >
- 本剤はこれまでにない作用機作を持つため「スピノシン系」という全く新しい系統に分類され、既存の薬剤に抵抗性を獲得した害虫にも有効です。
- スピノエースは土壌放線菌「サッカロポリスポラ スピノサ」が産生するスピノサドを有効成分とする殺虫剤です。微生物が作る天然物由来の殺虫剤として、減農薬栽培に使用した際散布回数にカウントされません。
< スピノエースフロアブル登録内容 >
一般名:スピノサド 20.0% (普、A類)
作物名 |
適用害虫名 |
希釈倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
使用回数 |
使用方法 |
もも |
シンクイムシ類 |
2,000倍 |
200〜500L/10a |
収穫3日前まで |
3回以内 |
散布 |
ミカンキイロアザミウマ |
4,000〜6,000倍 |
モモハモグリガ |
2,000〜4,000倍 |
りんご |
キンモンホソガ
ハマキムシ類 |
2,000〜3,000倍 |
200〜600L/10a |
モモシンクイガ |
2,000倍 |
もも、りんごのほか茶、かんきつにも登録があります。
昨年弊社で実施した試験で、もも(白鳳)の除袋後に下記薬剤との混用事例があります。
混用時に問題のなかった薬剤: |
バイコラール、アンビル、
インダー、ロブラール、スミレックス、
アミスター10、ストロビーDF |
※ 実際の使用にあたっては登録内容を守り、注意事項を確認の上ご使用ください。
また、初めてご使用になる際は最寄の普及センター、JA等の指導機関にご相談ください。 |