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農薬通信
2003年3月号『一般』

登録日2003/03/28

|||||| ハッパ乳剤 ||||||

 ハッパ乳剤は、植物の菜種(なたね)より抽出した「なたね白絞油」を有効成分とするJAS法適合剤です。
 本剤はうどんこ病に対し実用濃度で優れた胞子発芽阻止作用があり、菌糸生育及び胞子形成を阻害する作用を示します。
 また、先月号でお知らせしたジーファイン水和剤と混用した場合は、うどんこ病の防除剤として予防効果と治療効果を発揮します。


< 特 長 >

  • 他剤耐性うどんこ病菌に対しても有効です。
  • ハダニに対しても副次的な密度抑制作用が見られます。
  • 有効成分は天然の植物油ですので、収穫前日まで安心して使用できます。
  • 本剤は有機農産物のJAS(日本農林規格)に適合しています。
  • ミツバチに対する安全性が高く、天敵昆虫の活動にも影響が少ない。


< ハッパ乳剤の登録内容 >

有効成分:なたね油・・・・・90.0% (普通物、A類)

作物名
適用害虫名
希釈倍率(倍)
使用薬量
L/10a
使用時期
総使用回数
使用方法
きゅうり
うどんこ病
200倍
—
—
—
散布

 

< ジーファイン水和剤との混用によるうどんこ病防除効果 >

  1.  ジーファイン水和剤は有効成分である炭酸水素ナトリウムおよび無水硫酸銅がグリセライドでコーティングされています。水に溶けるとグリセライドによるマイクロカプセルが形成され、疎水性の植物病原菌細胞壁に効率的に取り込まれて作用するように製剤化されています。
     ハッパ乳剤を混用することでマイクロカプセルのうどんこ病菌への付着・浸透を加速し、より速効的な治療効果を発揮します。
     ジーファイン水和剤およびハッパ乳剤には吸収移行性はありませんので、薬液を散布する際はかけムラのないよう、ていねいに散布してください。
  2.   うどんこ病の発生が多い場合は、ジーファイン水和剤とハッパ乳剤の混用で連続散布することにより優れた残効性が得られます。
     また、両剤の混用によりジーファイン水和剤の汚れも目立たなくなります。
  3.   混用の順序は、先にジーファイン水和剤を良く溶かしてからハッパ乳剤を加えます。展着剤は必要ありません。


< きゅうりでの混用事例 >


○ジーファイン水和剤+ハッパ乳剤と混用して問題なかった薬剤(3種混用)

殺菌剤
殺虫剤、殺ダニ剤
ストロビーフロアブル
ダイマジン水和剤
ベフドー水和剤
ベルクートフロアブル
ポリオキシンAL水和剤
アーデント水和剤
アグロスリン乳剤、
ベストガード水溶剤
スピノエース顆粒水和剤
ゼンターリ顆粒水和剤
バロックフロアブル
カネマイトフロアブル

※先にジーファイン水和剤を希釈してから他剤を加え、最後にハッパ乳剤を加えてください。
 散布液調製後は速やかに散布してください(展着剤不要)。



○ハッパ乳剤と混用して問題なかった薬剤(2種混用)

殺菌剤
殺虫剤、殺ダニ剤
ストロビーフロアブル
ダイマジン水和剤
ベフドー水和剤
ベルクートフロアブル
ポリオキシンAL水和剤
ジーファイン水和剤
ジマンダイセン水和剤
スミレックス水和剤
ダコニール1000
アーデント水和剤
アディオン乳剤
アグロスリン乳剤
トレボン乳剤
アドマイヤー水和剤
モスピラン水溶剤
ベストガード水溶剤
アファーム乳剤
スピノエース顆粒水和剤
チェス水和剤
ゼンターリ顆粒水和剤
バロックフロアブル
カネマイトフロアブル



○ハッパ乳剤との混用に問題がある薬剤:ジャストミート顆粒水和剤、デランK、デランT水和剤  
  
※実際の使用にあたっては登録内容を守り、注意事項を確認の上ご使用ください。


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