|||||| 水のいらない除草剤「カソロン粒剤6.7」 ||||||
春になり気温が上がってくるとホトケノザ、ハコベ等の越年生雑草やスギナ、タンポポ等の多年生雑草が急激に生長し、地温上昇の妨げや圃場作業の障害となります。
また、越年生雑草はアブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類等害虫の越冬場所にもなるため、この時期の除草作業は病害虫の発生を防ぐ意味でも重要です。
カソロン粒剤は秋冬から早春にかけての散布により、その時期すでに生えはじめている雑草が枯れるとともに、土中の雑草種子の発芽を抑制し5〜6月の梅雨時まで雑草の発生を抑えます。
この時期(冬季)は気温も低く除草剤を水で希釈して使用するのはつらい作業になりますので、水が不要で散布が容易なカソロン粒剤をお勧めします。
本剤はガス化して空中に発散しやすい物質で、特に高温時はその傾向が強くなります。
また、地中への浸透力が小さいため処理層は土壌表層5〜10cmに形成されます。
そのため処理後の本剤は温度の影響を受けやすく、特に初夏から夏場にかけてそのロスが大きくなります。
逆に秋冬期は低温のためガス化によるロスが非常に少なく、土壌水分も充分あることから薬剤が処理層全体に均一に分布して効果ムラがなく、低薬量で効果を発揮します。
< 特 長 >
- 秋冬期に使用すると低薬量で効果がある。
- 地下茎で増える多年生のヨモギ、ギシギシ、タンポポ、ヤブガラシ、スギナなどに有効で、比較的大きくなったものも枯らす。
- 春から初夏にかけての抑草効果と夏以降の茎葉処理除草剤との組み合わせにより、剤による草種の偏りが避けられる。
- 土壌中の有益動物のミミズにも安心。
< カソロン粒剤6.7の登録 >
有効成分:DBN・・・・・6.7% (普通物、A類) ※印 注意事項参照
作物名・
適用場所 |
適用雑草名 |
使用時期 |
使用薬量
/10a |
適用土壌 |
総使用回数
※1 |
使用方法 |
りんご |
一年生雑草 |
春期の雑草発生初期 |
8〜12kg |
全土壌
(除火山灰土) |
1回以内 |
散布 |
一年生雑草及び多年生広葉雑草・スギナ(まめ科を除く) |
秋冬期
(11から12月積雪前) |
5kg |
全面土壌散布 |
ギシギシ・ヨモギ・タンポポ・ヤブガラシ等の多年生広葉雑草 |
春期の雑草発生初期
〜生育期 |
8〜10kg |
※4 |
みかん |
ギシギシ・ヨモギ・タンポポ・ヤブガラシ等の多年生広葉雑草 |
春期の雑草発生初期
〜生育期 |
8〜10kg |
全土壌
(除火山灰土) |
1回以内 |
※4 |
なし・
もも |
ギシギシ・ヨモギ・タンポポ・ヤブガラシ等の多年生広葉雑草 |
春期の雑草発生初期
〜生育期 |
8〜10kg |
全土壌 |
1回以内 |
※4 |
ぶどう |
ギシギシ・ヨモギ・タンポポ・ヤブガラシ等の多年生広葉雑草 |
春期の雑草発生初期
〜生育期 |
8〜10kg |
全土壌 |
1回以内 |
※4 |
一年生雑草及び多年生広葉雑草・スギナ(まめ科を除く) |
秋冬期
(11から12月積雪前) |
5kg |
全土壌 |
全面土壌散布 |
水田畦畔
※2 |
一年生雑草及び多年生広葉雑草・スギナ(まめ科を除く) |
秋冬期
(11から12月積雪前) |
5〜6kg |
全土壌 |
1回以内 |
全面土壌散布 |
かき |
ギシギシ・ヨモギ・タンポポ・ヤブガラシ等の多年生広葉雑草 |
春期の雑草発生初期
〜生育期 |
8〜10kg |
全土壌
(除火山灰土) |
1回以内 |
※4 |
一年生雑草 |
春期の雑草発生初期 |
6〜9kg |
散布 |
桑 |
一年生雑草 |
春期の雑草発生前〜
発生初期
(春又は夏切り直後) |
6〜8kg |
全土壌
(除砂土・
赤黄色土) |
1回以内 |
散布 |
イネ科・まめ科の牧野草地 |
ギシギシ・ヨモギ・ヤブガラシ |
雑草の出芽展葉期 |
株当
1〜2g |
全土壌 |
1回以内 |
※4 |
休耕田 |
ノビエ、その他水田一年生雑草及びマツバイ |
4〜7月の雑草発生前〜生育期 |
4〜6kg |
全土壌 |
1回以内 |
※5 |
非農耕地
※3 |
一年生雑草 |
雑草の発生前〜
発生初期 |
6〜9kg |
— |
3回以内 |
散布 |
多年生広葉雑草・スギナ |
10〜15kg |
※ 1 本剤及びその有効成分を含む農薬の総使用回数の制限を示す。
※ 2 適用地帯(北海道・東北・北陸)
※ 3 公園・駐車場・庭園・堤とう・道路・運動場・鉄道・宅地・のり面など。
※ 4 雑草の株元又は生長点に所要量を局所処理する。
※ 5 土壌全面均一散布又は土壌混和処理。
・ハウス、温室などの施設内及びその周辺並びにそれらの設置予定地では使用しないでください。
・実際の使用にあたっては登録を守り、使用上の注意事項を確認の上ご使用ください。 |