||||||平成14年度果樹病害虫防除暦の変更点及び防除のポイント(2)||||||
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- 休眠期の縮葉病防除剤パルノックスが水和剤からフロアブルに変更になりました。
- 6月中旬の殺虫剤としてバリアード顆粒水和剤が新たに採用になりました。バリアードはアドマイヤー、モスピランと同系統(クロロニコチニル系)の新規剤で浸透移行性を有しアブラムシ、スリップス、モモハモグリガ、シンクイムシに効果を示します。
- 注意事項内の黒星病・果実腐敗病防除剤の別表に下記の変更があります。
Aグループに新規EBI剤としてインダーフロアブルの5,000倍が追加になりました。
インダーフロアブルはバイコラール、アンビルと同系統で灰星病、黒星病に予防及び治療効果が高いこと、ブドウに薬害がないことが特長です。(ブドウ:うどんこ病、黒とう病8,000倍既登録)
Bグループのベルクート水和剤にフロアブルが追加され併記となりました。倍率は黒星、灰星、ホモプシスとも1,000倍ですが、薬剤調合時に粉立ちがないという特長があります。
Eグループは従来のベンレート、ダコレート、トップジンMが灰星病に対して効力が低下していること、現在灰星病防除剤としての使用が一般的でないこと等の理由により別表から削除されました。その代わりに新しいEグループとしてストロビルリン系のアミスター10とストロビーDFが採用されました。両剤ともブドウでは2年前より採用されていた剤で、既存剤とは全く作用性の異なる灰星病、黒星病の予防剤です。他の防除暦採用薬剤との混用に際し、これまで弊社で行った試験ではスミチオンとの混用以外は問題ありませんでした。
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