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農薬通信
2001年12月号『果樹』

登録日2001/12/18

||||||平成14年度果樹病害虫防除暦の変更点及び防除のポイント(1)||||||

< ブドウ >
1. 開花前のべと病防除剤ジマンダイセンとクリーンヒッターの順番が入れ替わりました。 これはクリーンヒッターの散布時期が遅れることによる開花期の薬害を考慮したためです。 その結果 生育期前半(開花期まで)のべと病防除剤はアリエッティ、クリーンヒッター、ジマンダイセン、ホライズンDF(甲斐路)、ストロビーまたはアミスターの順番となります。
2. 注意事項中のホライズンDF2,500倍(甲斐路は本欄の開花始めにも採用)は平成12年5月号でも紹介した通 り、これまで主に使われてきた薬剤とは作用性の異なる新しいべと病防除剤です。 本剤は基本的には予防剤ですが感染直後の散布ならば治療効果 を有するシモキサニルと、降雨の影響を受けにくく残効の比較的長い予防成分ファモキサドンとの混合剤です。 他剤との混用が比較的容易で汚染、薬害、かぶれの心配がほとんどありません。 また、晩腐病、黒とう病、褐斑病にも活性があることがわかっており、現在登録拡大のための試験が行われています。 小豆大以降の散布は果 粉溶脱の恐れがありますので、注意してください。
3. 本欄袋かけ前のスリップス防除剤がスカウトフロアブルからアドマイヤーフロアブルの5,000倍に変更になりました。 本剤はスカウトフロアブル(合成ピレスロイド剤)とは作用性が異なり、浸透移行性を有するため掛けムラによるところの効果 不足軽減も考えられます。 また5,000倍という高倍率での使用のため果実汚染がスカウト同様に少ないのが特長です。 前回のスリップス防除から散布間隔を開けないようにし、散布後は袋かけをできるだけ早く行ってください。ただしこの時期は散布方法により果 実に汚染を残すことがありますので、基本的に手散布で散布量に注意して行ってください。

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