株式会社アセラ
農薬通信
2001年9月号『一般』

登録日2001/09/04

||||||ストロビルリン系薬剤のキュウリうどんこ病耐性||||||
 ストロビルリン系統薬剤(ストロビーとアミスター)は、優れた効果と抗菌スペクトラムの広さから、現在注目されている薬剤の一つです。しかし1998年秋頃から、キュウリうどんこ病に対する効果 の低下が見られる事例が県外でありました。現在では、明らかに耐性菌の発生が確認され、キュウリうどんこ病へのストロビルリン系薬剤の使用を制限している地域もあります。現在、充分に効果 を発揮している地域についても、抵抗性の発生回避のためには同系統薬剤を連用せず、1作期1回の使用及び他薬剤とのローテーション散布を行なう必要があります。

他系統薬剤 EBI系 :サプロール、トリフミン、バイコラール、バイレトン、サルバトーレ
  アニリノピリミジン系 :フルピカ
  グアニジン系 :ベルクート、ダイマジン
  その他 :ダコニール1000、モレスタン、カリグリーン 他

||||||天敵製剤『オリスターA』||||||
  昨年ナミヒメハナカメムシを成分とする、スリップス(アザミウマ)の天敵製剤『オリスター』を紹介しました。 ナミヒメハナカメムシは、秋期や早春等の日長条件で生殖休眠に入ってしまう問題がありましたが、その問題を解消した新しい天敵タイリクヒメハナカメムシを成分とする『オリスターA』を紹介します。

オリスターA
① ナスとピーマンの施設栽培において、スリップス(アザミウマ)類に登録があります。
② 1回の放飼は10a当り2〜8ボトル(500〜2000頭)で害虫発生初期から7〜10日間隔で数回行ないます。
③ 好適条件(温度20〜35℃)では、1日当りスリップス成虫を10頭以上、幼虫を50頭以上捕食します。
④ スリップス類以外にも、ハダニ類・アブラムシ類・コナジラミ類・ヨトウムシも捕食します。
⑤ タイリクヒメハナカメムシの雌成虫は、100〜200(1日平均5個)の卵を産み、約1ヶ月間の寿命があります。
⑥ スリップスの密度が高くなってからの放飼は効果が得られません。使用に際しては各指導機関又は弊社に御相談ください。
⑦ 他の薬剤を併用する場合は、タイリクヒメハナカメムシに対する影響期間を確認の上、使用してください。

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