農薬通信 |
2001年6月号『果樹』
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登録日2001/06/13
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|||||時期の防除|||||| 梅雨時期に入り、病害の発生が多くなると考えられます。病害防除は発生前の予防散布が基本ですので、適期を逸しないよう心がけてください。 (1)ブドウ 晩腐病の感染期です。べと病との同時防除剤として、ストロビードライフロアブル(2000倍)、アミスター10フロアブル(1000倍)、ジマンダイセン水和剤(1000倍)等を用いてください。降雨が多い場合は、散布間隔を狭め、果 房に薬剤が均一に付着するよう丁寧に散布してください。なおカサかけ・袋かけをできるだけ早く行なってください。現在(6月上旬)までは、べと病の発生は確認されていませんが、発生した場合は、治療効果 のあるリドミルMZ水和剤(1000倍)、サンドファンM水和剤(1000倍)、ホライズンドライフロアブル(2500〜5000倍)のいずれかを用いてください。ホライズンは汚染のほとんどない薬剤ですが、小豆大以降の散布では果 粉形成に影響する心配があるので、果粒に水滴が残るような散布はさけてください。チャノキイロアザミウマの防除には、スカウトフロアブル(3000倍)の他、アドマイヤーフロアブル(5000倍)、テルスターフロアブル(4000倍)が有効です。テルスターフロアブルについては、ダニ類との同時防除が可能です。 (1)モモ 今後、モモハモグリガの3回目の幼虫被害が発生すると考えられます。3回目幼虫の食入が多い場合にはモスピラン水溶剤(4000倍)か、新しく発売されたバリアード顆粒水和剤(4000倍)をできるだけ早めに用いてください。バリアード顆粒水和剤は、アドマイヤーやモスピランと同じクロロニコチニル系統の薬剤で、モモハモグリガ以外にアブラムシ類、シンクイムシ類にも登録があります。しかし、この系統はハマキムシ類には効果 がないので、ハマキムシ類防除にはダーズバン水和剤(1000倍)を用いることが必要です。 |