農薬通信 |
2001年5月号『一般』
|
登録日2001/05/28
|
|||||マツグリーン液剤|||||| 近年、松枯れに関する問い合わせを数多く頂きます。その原因は天候不順や病害虫によるものなど、様々ですが、 今月は、松くい虫(総称)の生態とその防除方法について説明します。 ◆◆◆ マツ材線虫病 一般に松くい虫と言われていますが、羽化期にマツノマダラカミキリに寄生したマツノザイセンチュウが、マツノマダラカミキリが松の新芽を食害(5月下旬〜7月)する際に、傷口から樹体内に侵入し増殖することにより起こる松枯れです。症状が現れるのは9月〜11月が多く、針葉全体が赤褐色に変色する症状が通常急速に進展し、発生から1ヶ月後にはほとんど枯死してしまいます。 ◆◆◆ 防 除 12月〜3月上旬までの期間に、幹に薬剤を直接注入(樹幹注入)する方法と、マツノマダラカミキリが新芽を食害する時期(5月下旬〜7月)に樹全体に散布する方法があります。今月は昨年から発売された散布剤『マツグリーン液剤』を紹介します。 マツグリーン液剤は、従来の薬剤に比べ低薬量で長い効果を持続し、マツノマダラカミキリ成虫への殺虫効果と 後食防止効果で、マツノザイセンチュウの感染経路を遮断することにより松枯を予防します。防除時期はマツノマダラカミキリの発生前または発生初期(5月下〜6月上旬)に1回目の散布(1000倍液)を行ない、その後20日間隔で散布(1000倍液)することにより高い効果を発揮します。 |