農薬通信 |
2001年4月号『果樹』
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登録日2001/04/26
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|||||ぶどうの落葉促進||||||
エスレル10の成分エテホンは、天然の植物ホルモン「エチレン」の作用をそのまま現すホルモン剤です。果実の熟期促進に多くの作物で登録を取得しています。また、露地栽培の巨峰では、展葉6〜7枚時に散布し、新梢伸長抑制を起こさせ、養分を花芽に十分使用させ花ぶるいを防止するという目的で使用されています。今回、「花ぶるい防止」以外のぶどうでの新しい使用方法が登録になったので紹介します。 ★エスレル10による落葉促進 ぶどうの収穫後、気象や病害虫の影響で、早期落葉すると翌年の生育に悪影響を与えます。これは、葉に蓄積されている養分が茎に移行する前に落葉してしまうためだと考えられます。しかし、施設の加温栽培では次作に備え、早期に落葉させたい場面 があります。特に二度切り栽培や二期作では、落葉に至っていない樹を剪定する場合があり、これでは、葉に存在する養分を次作に還元できません。そこで、剪定の10日程度前にエスレル10を散布すると、葉から茎への養分移行が促進されるとともに、早期に葉が黄化落葉します。その結果 、次作の生育が良好に推移すると考えられます。特に、新梢の生育が良好となるとともに花穂数も増加することが分かっています。 ◆◆◆ 登録内容
◆◆◆ 注意事項
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