株式会社アセラ
農薬通信バックナンバー
農薬通信
2001年3月号『果樹』

登録日2001/03/27

|||||時期の防除||||||
 H13年度はモモの鱗翅目害虫(モモハモグリガ・ナシヒメシンクイ・モモシンクイガ・ハマキムシ類)を対象としたフェロモンによる交信撹乱剤『コンフュザーP』の県内設置面 積が2000ha前後となる予定です。コンフュザーPは、殺虫剤の散布回数を軽減させてくれるものとして期待されます。しかし、全ての殺虫剤を散布しないで良いわけではありません。アブラムシやカイガラムシには薬剤を散布しなければなりません。アブラムシ類の初期発生を抑えるのとハマキムシの越冬幼虫を抑えるのに、開花直前のアディオン乳剤3000倍が有効です。また成虫で越冬していたモモハモグリガは、葉が展開するとすぐに産卵します。コンフュザーPの設置は、その後になるので、第1回目の幼虫被害は抑えることができません。コンフュザーPを効果 的に使用するには、開花直前のアディオン乳剤による越冬世代成虫の防除は必要不可欠な防除になります。設置しない地域についても同様にこの防除は、その後の各害虫の発生量 に影響することが考えられます。時期を逃さぬよう防除してください。


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