株式会社アセラ
農薬通信バックナンバー
農薬通信
2001年1月号『果樹』

登録日2001/01/01

 新年明けましておめでとうございます。本年も農薬通信のご愛読賜りますようよろしくお願いします。

|||||下草の秋冬期処理||||||
 越年生雑草は昨年の秋に発生し、春気温が上昇するのをまって急激に成長します(3月頃から)。山梨県では、従来施肥や有機物投入による中耕が行なわれ、清耕栽培であったため一般 的ではありませんが、地域によっては除草剤による果樹園下草の秋冬期処理が一般 的に行なわれています。この時期の処理により、春先の除草作業が軽減されるとともに、それらの雑草に寄生して越冬している害虫(ハダニ・スリップス・コナジラミ・アブラムシ類 )の発生源を絶つことにもなります。12〜2月下旬までに行なうと効果 的です。いずれの薬剤でも完全に枯死するまでに 1〜2ヶ月要しますが、
ヒメオドリコソウ
ホトケノザ
この処理により春先にほとんど雑草の無い状態となります。散布薬剤は、ランドマスター、バスタ、 ラウンドアップハイロード、タッチダウン、サンダーボルト、マイゼット、プリグロックス、のいずれかを使用してください。特にランドマスター(3L)による散布、及びラウンドアップハイロード(500〜1000ml/25〜50L)・タッチダウン・サンダーボルト(400〜600ml/25〜50L)の高濃度少量 散布は水量が少なくてすむので手軽です。(いずれも10a当り)またこれらは、立木の生育期では、葉に飛散すると樹体に影響を及ぼす恐れがあり注意が必要です。この時期は安心して使用できます。越年生雑草の中で、近年発生の多いホトケノザとヒメオドリコソウは、類似しており見間 違えがちですが、どちらも秋冬期処理で十分防除できます。

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