|||||カタツムリ(ナメクジ)防除||||||
梅雨時期をむかえると、カタツムリやナメクジの恰好の生育条件となり、活動範囲が広がり作物への加害も増加
します。基本的に夜行性で夜加害し、昼間は土中や敷草下に潜んでいますが、曇雨天時などは昼間でも活動します。これまでの一般的な事例では、花卉・野菜類の食害と移動跡が問題となっていましたが、果樹類でも環境条件によって被害が発生しています。特にハウス栽培では、温度・湿度などの好適条件が揃うため、被害が多くなる事例が見られます。今月は使用方法別に、カタツムリ・ナメクジの防除剤を紹介します。
①
|
粒剤による防除 |
|
誘引し、食べさせて効果を示します。湿潤な夕方の処理が効果的です。降雨や散水などで濡れると溶解しやすく、残効が短くなります。2〜3日は水がかからないようにしてください。空缶などの下においてもよいでしょう。 |
*
|
ナメハンター(1kg)・ナメキット粒剤(500g): |
|
1平方メートル当り2g程度を散布するか、まとめて配置する。 |
* |
グリーンベイト(2kg): |
|
1平方メートル当り5ヶ所程度に、約30粒をまとめて配置する。コオロギ・ネキリムシ等にも効果。 |
②
|
散布による防除:マイキラー(500ml) |
|
100〜200倍に希釈して、圃場周辺等に散布します。誘引作用があり、薬剤処理した部分に触っただけで効果を示します。作物に直接散布することはできませんので、周辺部又は雑草地等の生息地に散布してください。 |
③
|
シート剤による防除:ナメシート(幅5cm×長さ10m) |
|
果樹類の樹幹・鉢物類に1周するように巻き付けホッチキス等でとめます。発生前に取り付けることにより、忌避効果を示します。耐雨性に優れ、2ヶ月の効果があります。 |
|