2000年3月号『果樹』新規殺菌剤スカーラフロアブル｜農薬通信2000年｜農薬通信バックナンバー

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2000年3月号『果樹』

登録日2000/03/01

||||||新規殺菌剤スカーラフロアブル||||||
　スカーラフロアブルはピリメタニルを有効成分とする新規の殺菌剤です。浸透移行性はありませんが、浸達性（葉の表から裏程度）を有する剤で、灰色かび病に高い効果を示す剤です。予防効果に優れた剤ですので、病気の発生前の使用が効果的です。

◆◆◆　特長

＊	ぶどうでの使用において、果実の汚れ及び果粉の溶脱が極めて少ない剤です。

◆◆◆　注意事項

＊	なす科作物（特になす、トマト、ピーマン)、あぶらな科作物（特にだいこん、はくさい)、うり科作物（特にきゅうり)、レタス及びねぎにかかると薬害を生ずる恐れがあるので、飛散しないよう十分注意してください。
＊	おうとうにかかると葉に褐斑症状の薬害が生ずる恐れがあるので、飛散しないよう十分注意してください。
＊	フルピカフロアブルと同系統となりますので、交互散布はしないで下さい。

◆◆◆　登録内容

作物名	病害名	希釈倍率	使用時期	使用回数
ぶどう	灰色かび病	１５００	収穫21日前まで	3回以内
りんご	黒星病	１５００	収穫14日前まで	5回以内

||||||時期の防除||||||
　今年のももの開花は例年より早いと予測されています。またモモハモグリガの越冬数も昨年よりも多いという調査結果がでています。（山梨県病害虫防除所調べ）開花直前のアディオン乳剤3000倍を、越冬成虫の密度を低下させる意味で、適期を逃さぬよう散布してください。その後の発生密度を左右する重要な防除です。

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